パターのトルク問題を解決しようとしているのは、L.A.B. Golfだけではありません。

正直に言います。トルクがパッティングに悪影響を与えることに最初に気づいたのは、我々L.A.B. Golf(ラブ・ゴルフ)ではありません。我々より先にトルクを低減したパターの開発に取り組んでいる会社が他にもありました。「ポジティブ・パター」や「プロップ」と聞いて、懐かしいと思う方もいらっしゃるでしょう。 

ある意味、低トルクパターはリバイバルだとも言えます。そして我々が「低トルクパター革命」と呼んでいるものの基礎を築いたのは、多くの先人たちです。

この「低トルクパター革命」は、科学から得られた知見を活かして、パッティングをより楽しいものにすることです。これはピンの創立者のカーステン・ソルハイムが1966 年にアンサー(Anser)を発売した時の想いと同じです。今日ではアンサーは芸術作品と位置づけられており、ほぼ全てのパターメーカーが独自のバージョンのアンサーを製造・販売しています。そう、いわゆる「ピン型」と呼ばれるパターです。

2020 年においては当社L.A.B. Golfの他に、イーデル、アクシス・ワン、オデッセイなどが、低トルクパター革命の担い手として切磋琢磨しています。

では、L.A.B. Golfと低トルクパターを追及する他社とは何が違うのでしょう。それは、L.A.B. Golfのパターはヘッドのトルクを最小限に抑えるだけではく、ゼロにしている、という点です。L.A.B. Golfのパターを打ってみれば、ゴルファーなら誰でもその違いを感じ取ることができます。 それくらい、明確で明白な違いです。

我々の飛躍に大きく貢献したモデル、DF 2.1(ダイレクト・フォース2.1)について、 我々はL.A.B. Golfパターのユーザから、次のような話を何度聞いたかわかりません。

「最初に見たときは使うか迷ったが、今では最も素晴らしいパターだと確信している」

1.5メートルのパットが次々に決まると、世界が全く変わります。

それを実現するのが、L.A.B. Golfのパターです。

L.A.B. Golfがパター革命を推進する理由

皆さんにお伝えしたいこと

私はL.A.B. Golf(ラブ・ゴルフ)のCEOです。だから、偏見がないと言ったら嘘になります。でも、私がL.A.B. Golfのビジネスに参加したのは、すべてのゴルファーはL.A.B. Golfのパターを使うべきだという強い信念を持ったからでした。

「このパターはフェースがずっとスクエアだ。このパターでスコアアップしないはずがない!」

様々な理由でL.A.B. Golfのパターを使えない、使いたくないとお考えの皆さまに、他のメーカーのパターの中で、私が気に入っているものをご紹介しましょう。CEOが競合他社の製品を推奨するのはおかしな話です。でも私は全く気にしません。その理由は、低トルクのパターが業界の未来であるという信念を私が持っているからです。1.51.5メートルをビビる必要がなくなったゴルファーの自身に満ち溢れた表情を見たいのです。ゴルフを楽しむ上で、1.5メートルのパットの精度ほど重要なものはありません。 

ゴルフ市場は、低トルクのパターを製造する企業にとって十分な規模があります。我々はバラバラに動くよりも、協力した方が強くなれると信じています。さらに、ゴルファーの皆さんにとっては選択肢が増えます。これがゴルフ用品市場の良いところです。L.A.B. Golfのパターを買うか、競合製品を買うか、それはゴルファーの皆さんにお任せします。買っていただいたお客様は、低トルクパター革命を担う我々全員をサポートしてくれているのですから。 

でも、本音を言えば……、L.A.B. Golfを買って頂きたいんですけどね(笑)

私のお気に入りリスト

これからL.A.B. Golf(ラブ・ゴルフ)のパターの長所と短所、そして私のお気に入りの低トルクパターをご紹介します。

この動画では私たちが開発した、トルク・テスターを使用しています。パターを吊り下げてストローク中にパターヘッドがどのように動くかを見ることができます。

各モデルをテストする前に、トルクについて知っておいていただきたいことが一つあります。 

トルクがパッティングに悪影響を与えることはわかっていますが、ストロークにどの程度のトルクが影響するかはまだ正確にはわかっていません。

0.33 N.m.のトルク差があったら?では3.3N.m.だったら?

現時点では回答できません。しかし我々はこの難題を深く探求しており、いつの日か明確な答えを出すことができるでしょう。

とはいえ、工学の視点ではL.A.B. Golfのスタンスはシンプルです。パッティングでボールが曲がる要素は取り除けばいいのです。

それが、ゼロトルクです。

なお、これからご紹介するパターについて、またはL.A.B. Golfに関するご不明点はお問い合わせください。

皆さんがよいパッティングができることを祈ります。 

サム・ハーン 

L.A.B. Golf(ラブ・ゴルフ)CEO

L.A.B. Golf MEZZ.1/MEZZ. MAX

■調査結果

MEZZ.1 はPGA ツアーで最も使用されている、当社のベストセラー パターです。

これは、オートマチックなDF 2.1 マレット パターよりも、より皆さんになじみのある形状のモデルを実現するために開発されました。MEZZ.1 に加えて、よりヘッド形状の大きいMEZZ.1 MAX モデルがあります。 

MEZZ.1 と MEZZ.1 MAX に魅力を感じるゴルファーは、DF 2.1 と比較してヘッド体積が小さいことと、 DF 2.1 よりも応答性が向上していることを評価しています。 

我々はMEZZ.1 と MEZZ.1 MAX をセミオートマチック・パターと位置づけています。もちろん、100%ライ角のバランスが取れていますが、 DF 2.1 ほど機械的ではありません。MEZZ.1 および MEZZ.1 MAX は、ゴルファーが DF 2.1 と比較して、繊細なタッチでパットを打つ事が可能です。

■長所

ゼロトルクデザイン: L.A.B. テクノロジーがパターヘッドからトルクを取り除きます。

最大の寛容性:ミスは結果にあまり影響しません。特に MEZZ.1 MAX 。

ライ角調整:オプションの範囲は 63 ~ 79.5 度です。

最大のカスタマイズ: MEZZ.1 カスタムと MEZZ.1 MAX カスタム共に 6 色のカラー、11 のアライメント・マークをオプションで選べます。また、アップグレード シャフトとプレス・グリップも用意しています。

アームロック、長尺モデルも選べる:誰もがトルクのないパターでプレイできます。左利き用もオーダーできます。

■短所

寛容度が低い: MEZZ.1 MAX は DF 2.1 と同程度にミスに寛容ですが、機械的ではありません。MEZZ.1 の方が小さいため、許容範囲がさらに 1 段階下がります。しかし、ミッドマレット・パターヘッドを好むゴルファーには十分に寛容です。

プレス・グリップのみ:性能を最大化するため標準長の MEZZ.1 および MEZZ.1 MAX パターにプレス・グリップの装着が必須です。MEZZ.1 および MEZZ.1 MAX は、プレス 1.5 およびプレス 3.0 グリップに対応しているため、どちらのプレス・グリップも使用できます。

L.A.B. Golf DF 2.1

■調査結果

Directed Force 2.1 (DF 2.1/ダイレクト・フォース2.1) は、L.A.B. Golf(ラブ・ゴルフ)が初めてリリースしたパターです。

創設者の Bill Presse IV(ビル・プレス四世)はパッティングが安定しないことに悩んでいました。それを修正し、ミニツアーでもっと賞金を稼ぐために発明したのが、DF 2.1です。試行錯誤を重ねるうちに、彼はパターヘッドのトルクが安定したパッティングの邪魔になっていることを発見し、現在L.A.B. Golfのパターで採用してているテクノロジーである「ライ角バランス」(Lie Angle Balance)、または略して LAB を用い、トルクを取り除く方法を見つけました。 

ライ角バランスの実装には、一般的なパターでは考えられないほどの非常識ともいえる精度が求められます。そのため、すべての L.A.B. Golfのパターヘッドは鍛造の後にCNCフライス加工されています。また、100% アメリカ製です。手作業で組み立てられ、オレゴン州ユージーンの工場でエンジニアが一本 1 つずつ手作業でバランスを調整しています。

■長所

ゼロトルク設計: LAB テクノロジーがパターヘッドからトルクを取り除きます。

究極の易しさ:DF 2.1は芯を外して打っても結果にはほとんど影響しません。

ライ角の調整: 63 ~ 79.5 度まで調整できます。(標準品は69度、それ以外はカスタム)

最大のカスタマイズ:DF 2.1カスタムは、ヘッドの色を3色で利用、アライメント・マークをオプションで36種類の中から選べます。複数のカスタム シャフトとプレス・グリップ もオプションで提供しています。

左利きも、もちろんご用意しております。

アームロック、長尺のモデルもございます。

■短所

見た目:おそらく世界で最もヘンテコな形をしています。この形だけは受け入れられないと思う方もいらっしゃると思います(泣)。

プレス・グリップのみ:ゴルファーは、標準的な長さの DF 2.1 パターにはプレス・グリップを装着することで、理想的なセットアップが実現します。プレス・グリップが太いのは、3度のグリップ傾斜に対応するためです。

ただし、DF2.1アームロックと長尺のパターにはどのようなグリップも装着可能です。

Video

■調査結果

イーデルはこのコンセプトを「ザ・ブリック」として知られるパターで最初に発表しました。この製品は「ゴルフ・サイエンティスト」がプロに転向したのをきっかけに大きな話題となりました。それ以降イーデルは低トルクパターのラインナップを拡大しています。

素晴らしい決断です。 

トルク・バランスパターは、いわゆる「Toe Up(トゥ・アップ)」デザインです。

トゥ・アップとは、パターをテーブルに水平に置くとパターのつま先(Toe/トゥ)がまっすぐ上を向くよう、バランス調整されているパターを指します。これは、以前の8802タイプとは逆のバランスです。

パッティングの世界では、イーデルの創設者デーブ・イーデルは最大限の敬意を払うに値します。彼はアライメントの科学において最も注目すべき業績を残した人物の1人です。

L.A.B. Golf(ラブ・ゴルフ)も、多くのアライメントオプションをイーデルの業績を参考にしています。他社も同様です。

そして最後に、イーデルの品質を高く評価したいと思います。

PGAショーに行ったことがある人なら、イーデルが作る高級ハンドメイドの時計をご覧になったことでしょう。彼のパターはそのレベルの精度と品質です。ちなみにイーデルのパターもアメリカ製です。

■長所

低トルク設計:トゥ・アップ設計でトルクを軽減。

美しさ:最も美しい低トルクパターかもしれません。

5種類のヘッド形状:マレット、ブレード、さらにはいくつかの中間。各パターのオフセット量をカスタマイズすることもできます。

幅広いアライメント・オプション:線の本数、縦横の向き、場所などを自由に選べます。

クールな独自グリップ:いくつかありますが、私のお気に入りは丸いオプションです。変わった形ですが、上手く行くんです。

ライ角の柔軟性:68 ~ 72 度のカスタマイズ・オプションをリストしています。

■短所

トルクがゼロではない:トルク・バランスは取れていますが、トルクがないわけではありません。

モデルによってトルクが異なる:ヘッドの形状が異なるため、すべてが完全にトゥ・アップとは限りません。トゥがわずかに開いているモデルもあります。

ヒール打点には寛容だが、トゥ打点には厳しい:トゥ・アップのバランスを作り出すために、相当量のパターヘッドの質量がトゥからヒールに再配分されました。そのためパターのヒールで接触したパットは、つま先で接触したパットよりも遠くに転がる傾向にあります。

AXIS1 ローズモデルの検証

■調査結果

Axis1は、一風変わった形状のパターです。シャフトがヘッドのかなり後ろの方に付いています。重心をパター フェースの中心に置くことで、パターヘッドにカウンターバランス効果をもたらします。最も広く知られているモデルは Axis1 Rose で、その名前は全米オープンの優勝者にちなんで名付けられました。 

Axis1 Rose デザインの興味深い点の 1 つは、オデッセイの有名な #7パターによく似ていることです。これは注目に値します。Axis1 はゴルファーに人気の形状のひとつになったデザインを使用して、低トルクのパターを作ったのです。

低トルクのパターの中では、Axis1がベストです。開発の努力は並大抵のものではなかったでしょう。

共同創設者のフィル・ロングは、ツアーで実際に使われた低トルクのパターを開発した最初の人物として、賞賛に値します。世界中のゴルファーに対して、もっと上手にパッティングできると大声で言うのは勇気のいることです。

小さな会社のパターをツアーで使うのは、プロにとって大きな挑戦です。とても貴重です。しかしロング氏はそれを実行し、パターを発展させました。

■長所

低トルク設計:カウンターバランスヘッド設計によりトルクを低減。

オーソドックスな外観:独特のヒールデザインは、アドレス時に完全には見えません。ホーゼルでほとんど、または完全に隠され、見慣れたパターに見えます。

グリップを問わない:Axis1にはあらゆるグリップを装着できます。

形状と色のバリエーション:Rose は間違いなく最も人気のあるオプションですが、Axis1 には 2 つの異なるブレードと 3 つの異なるマレットも用意されています。

■短所

トルクがゼロではない:重心をパターフェースの中央に配置すると、トルクは減少しますが、なくなってはいません。

芯を外した時の安定性のなさ:イーデル・トルク・バランスパターと同様、ヒール側への大幅なウェイト移動により、芯を外して打ったときの安定性が失われます。

価格:Axis1 Rose は$449と、リストの中で最も高価なパターですが、Axis1 は Umbraなどのより手頃なオプションを提供しています。

オデッセイ・ストローク・ラボ ブラックセブン・トゥ・アップ パター

■調査結果

オデッセイは一つの選択肢としてこのコンセプトを発表しました。シャフトの配置はパター ヘッドの後部にあり、オンセット(パターフェースがシャフトの前にあること)のパターヘッドを開発しました。。

このパターはPGA ツアーで好成績を収めた両手グローブのトミーが使いました。最新バージョンには新しい名前 (Toe Up) が付いていますが、オリジナルの構造とオンセットは維持されています。

■長所

低トルク設計:このパターシャフト軸をパターヘッドの重心に非常に近く配置することで、トルクを低減します。

バランスの取れた重量:ヒールが重いデザインの低トルクパターとは異なり、セブン・トゥ・アップは芯を外しても寛容です。

柔らかいフィーリング:このパターは、シャフトの挙動の影響により、インパクト時に心地よく柔らかな打感です。

手ごろな価格:199 ドル。これはリストで最も手ごろな選択肢です。

■短所

トルクがゼロではない:シャフト軸をパターヘッドの重心に近づけるとトルクが減少しますが、ゼロではありません。

ライ角調整不可:このパターのライ角は調整できません。

アドレスでの違和感:ゴルファーは始動が上手くいかないことで、プッシュすることがよくあります. これを改善する方法の 1 つは、プレス・グリップのような軸をずらしたグリップを使用することです。このグリップは、ファンドファーストで、かつグリップの鉛直線上にボールをセットアップするアドレスを助けます。